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【第89回】スタートアップ躍進ビジョン

経団連・副会長/DeNA・会長 南場智子


<3つの重要ポイント>


① 日本経済の浮沈がかかる最重要テーマとの認識で目標にコミットし、必要なコトを全部やる


② 国内に閉じず、オープンなエコシステムを目指す


景気にかかわらずやり抜く


【参考動画】


<文字起こし>


竹中平蔵

竹中平蔵です。今日はスタートアップ躍進ビジョンについて企業のスタートアップですね。それについてぜひ議論を深めたいと思います。お越しいただきましたのは、株式会社ディーエヌエーの会長で、そして経団連副会長でいらっしゃいます。南場智子さんです。今日よろしくお願いいたします。どうもあのーナンバー3とは、実は菅内閣の成長戦略会議でずっとご一緒で、そのときからこのスタートアップのことを思う。

竹中平蔵

非常にパッションの強くですね。生議論しておられました。そして、経団連の副会長として、今回スタートアップアクションビジョンをまとめられて、これがどうなるかわかりませんけど、私の聞いているところでは相当強くですね。政府の政策にも反映されていくだろうというふうに考えられています。

竹中平蔵

きょうはそのことについて、ぜひ3アクションビジョンについて最初お話をいただいて、さらに議論をちょっと深めていきたいと思います。名波さんよろしくお願いいたします。

南場智子

お願いいたします。それでは、私の方からちょっと経団連のスタートアップ躍進ビジョンの内容ですね。御説明さ。

竹中平蔵

せてお願いします。

南場智子

よろしくお願いいたします。まず、経団連の中でも何でスタートアップが重要なのかという議論をから、しっかりと1万で、その内容も少し共有させていただきたいと思います。あのー、こちらですね。世界の企業価値トップテンと日本の企業価値トップテンのリストなんですねんで、社名が赤いのがいわゆるVCバックとカンパニーと言われる成長の過程において、ベンチャーキャピタルにサポートされた企業たちです。

南場智子

ですから、世界のトップテンの中で8社がVCファクトですね。そして設立年次が甲斐のが創立30年以内の企業なんですねんで、世界のトップテンの中で5社が創立。30年も30歳未満という若い企業であるということです。翻って日本を見てみますと赤いものが一つもないとVCバック等の会社もないし、創立30年以内の若い会社もトップテンにも入ってない。

南場智子

それでも企業価値のランキングでですね。比肩するぐらいの規模であればいいんですが、ご覧の通り10分の1ですね。で、日本の1位のトヨタが唯一トップ50に入っているというところでですね。1989年にはトップ50の世界のトップ50の中で日本の企業32社あったのが今やたった1社という状態になっているわけですから、右の仕組みというのはやっぱり効いてないんじゃないですかと経済の発展ということではよろしくないんじゃないですかとこのちょっとこんな印も出したん

南場智子

ですけれども、いわゆるある世代に企業群が成長してですね。そして、次の世代になると、それを超えるような企業たちが生まれてきて、また次にはという形で経済を牽引していくというのは成長する経済のイメージなんですけれども、日本の場合はある一時金に生まれた厳密に言うと、必ずしも一時期じゃないですけども、古い企業たちがですね。

南場智子

頑張って勝ちエックスだということで成長しようと頑張っているっていうのは非常にいいことなんですけれども、実際に世界のトップの企業にはなれていないという状態であるということです。こちらのアメリカの事例を持ってきたんですけれども、アメリカの上場市場の株式市場の中で設立、50年以内の上場企業というの中で、VCファクト50%なんですが、企業価値では75パーを占めていて、やっぱりVCファクトは強いんですよね。

南場智子

ベンチャーキャピタルによってサポートされた勢いのある企業というのは強いということ。ただ、一番右に一番注目していただきたいんですけれども、イノベーションを牽引してるのもVCファクトの企業であるとアーロンディールの92%がですね。VCファクトの企業が占めているということなんですよね。

南場智子

で次のこれはですね。ちょっと丁寧に説明すると長くなるんで去っていきますけど、ミュンヘン大学で先に戦時7年に出された研究結果ですけれども、例えば本当に革新的なイノベーティブな特許というのを生むためには、国が例えばAの補助をするというのがいいのか。

南場智子

それともVCにお金を入れるのがいいのかとお金を同じお金を入れるならですね。VCにベンチャーキャピタルにお金を入れてスタートアップに投資した方がイノベーションの波及効果が9倍大きいですよということを示しているものなんですね。ということで、経済の牽引ということだけではなくて、何て言うですかね。

南場智子

イノベーションは社会型の解決イノベーションの起こしていくっていう意味でもスタートアップは非常に重要であるということです。ただ、日本もですね。相当スタートアップ投資8割の投資額ですけども、ずっと増加をしてきているんですね。ただ、これを世界で見るとどうかというと一番右側になっています。

南場智子

非常に小さいだけではなく、ゆゆしいのが伸び率もですね。日本よりも大きいスタートアップ投資をしている国と比べても、伸び率が一番低いということなんですよねということで、やはりスタートアップエコシステムもやはりグローバル競争にさらされていますので、そういった意味では非常に後れをとっているという事実はございますんで、企業が不人気だということで、今いろんなグローバルのリサーチあるんですけれども、卒業して起業したいと思いますかとかっていうのも常に最下位にランクされています。

南場智子

ただ、例えば1位がペルーになっているようにですね。必ずしも経済の発展途上国と比べるのもちょっとフェアじゃないかもということで、GDP一人当たり4万ドル以上の国で比較してみましたが、起業家の知り合いがいるかとか起業に必要な知識を持っていると自分で思いますかとか近い将来、起業のチャンスがあると思いますかっていうのも。

南場智子

やはり日本は非常に低いと、一番左側の赤いところが日本になっているということで、企業文化が根付いているとまだまだ言えないんですよねんで、UNICORNの数っていうのもですね。これ率のデータを取るかにもよりますけれども、これはCVINSIGHTからとっているんですけれども、今年の2月か3月のデータで2月のデータですかね。

南場智子

このようなことでですね。トップテンにも入っていないんですけど、イスラエルと日本の間に実はブラジルもありますし、シンガポールもあるんですよね。韓国もあるんじゃないですかねということで、日本を非常に大きい企業価値を育つような会社を生み出していないですよっていう。

南場智子

これはやっぱり日本の経済の発展のために何とかしなきゃいけないんじゃないですかというところから、経団連でも問題認識をして検討を加速化したと目標を定めましょうということで、経団連の方で定めた目標というのは、5年後に点EXでNEXTこれはですね。

南場智子

日本も企業で成功してる会社はあるんですが、その成功がやっぱり1,000億レベル上場前に超のオーダーが見えるくらいのところ、いわゆるてっぺんを10倍高くしましょうよということと、そのためにはやっぱり裾野も10倍にしていきましょうと企業のカードとか企業への投資ですね。

南場智子

このテークSEXということを攻めてやらないと世界には追いつけませんよとそのために7つの変化が起きてなきゃいけないねと5年後に起こすべきと書いてますが、実際はですね。5年後に起きてなきゃいけない7つの変化ということで7つあります。

南場智子

これはぜひ本当は音読したいぐらいなんですけど、皆さんに読んでいただくとしてですね。これの中、この7つを変化を起こすために、ではどういう施策が必要なのかということが展開されていますんで、まず1番目が7つのうちの1番目がですね。せめて制度的にはシリコンバレーに劣らないようになったねと言われる状態に5年後にはなって持っていこうよということなんですが、例えばスタートアップに大企業から人材をトラックとしてくる上でも、ストックオプションは非常に重要なん

南場智子

ですが、ストックオプションの使いやすさっていうのがやっぱり日本は劣っているんですよね。すごく苦労するして、今の現行の法律の下でちょっとこねくりまわすっていうことは悪いですけども、同じようなことができるようにしてるんですが、非常に複雑になってますし、お金もかかるし、理解することに時間もかかるということがあります。

南場智子

あとはのナンバースリーにかけました。規制改革これ圧倒的に重要で、徹底的な規制改革っていうのを断行するべきだというふうに思っています。それからナンバーFOURも割と重要で、公共調達で政府の調達でスタートアップのさらなる活用をお願いします。でということで、これまでスタートアップの教師あっての3にしてますが、実は08ぐらいになってるんですよね。

南場智子

これを3%じゃなくて、10%にしてくれっていうのを経団連から明確に申し入れをしています。あと、もろもろありますが、ちょっと飛ばしてあとここでね明確になかなか書ききれなかったんですけど、制度ということですとね。税制も実はあるんですよね。企業のしやすさだけではなくて、投資のしやすさスタートアップへの投資のしやすさという意味でも、もっと日本がこの遅れを取り戻すためには攻めた税制ってのをしてほしいなという風には、個人的には思っています。

南場智子

あとの2番目世界で勝負するスタートアップがもっともっと増えなきゃいけないということなんですが、というのも、日本も結構東京にいるとスタートアップ増えたなという。気がすると思うんですけど、世界で勝負をするスタートアップすごく少ないんですよ。わりと小ぶりな上場するというところがちょっと割合としては多いんで、これ何とかしなきゃいけないねということで、そのためには資金の規模ですね。

南場智子

もっと大きい規模の調達というのをしてですね。上場すぐしなくても大きい試合をしていく世界での大きな市場に誘っていくようなそういう仕組みをしよう。例えば、GPIFなどとですね。一部でもいいので、オルタナオルタナティブスタートアップの投資に向けていただけないだろうかというようなことを提言しています。

南場智子

あとはですね。実はなぜ国内を向いてしまうかというと、起業家自身が国内目線です。多くはですよ。みんなじゃないです。多くは国内目線で、これはやっぱり外国見てきた方がいいというふうに思うんですよね。いろんなことがガラパゴスになってる原因の一つでもあるのですが、あなたは留学。

南場智子

それほど増えてないんですよ。長期の留学はもっともっとですね。もう大胆に10倍にするぐらいの勢いで留学増やしたらいいというふうに思いますね。あとですね。3番目はとても重要なんですけれども、日本を世界有数のスタートアップ集積地にしていきましょうということなんですが、これはこちらのイメージで皆言いましたけど、これを現実的には東京だと思いますけれども、アジアからですね。

南場智子

日本の起業家も増やすんですが、例えばインドとかですね。あの企業がエンジニアたちが一番起業しやすいのはでも東京だよねということで集まるような場所にして、そして起業家たちを誘致してくるっていうことをする。そして欧米からはですね。お金だけじゃなくてナレッジですね。

南場智子

キャピタリストを連れてきてほしいです。それからの世界企業を連れてきてほしいです。それから大学もですね。そして今、いろいろな問題でシリコンバレーどうかなってシリコンバレーから起業家も投資家も少し動き始めてるんですね。それからの香港とか深セン、上海というところがですね。

南場智子

西側諸国から少し敬遠され始めている。これ今チャンスなんで、東京やっぱりもっとハングリーにここに来てくださいっていう誘致をしたしなければいけないと思うんです。そのためにはビザとか、それから税制ですとか、あとはホスピタリティですね。日本は本当に安全で文化があるということで、起業家も投資家もですね。

南場智子

安全と文化大好きなんですね。あとも経済合理性をつくる。それから入国をやりやすくする。これは非常に重要だと思います。そして、日本人起業家をこのコミュニティーって混ぜるというとですね。あの日本人の起業家たちもおのずとですね。世界目線が高まってくるんじゃないかというふうに思います。

南場智子

地方を忘れているわけではない。地方は大学を核にこれをやってくださいということで、大学の研究テーマの中で世界で通用する研究テーマというのを絞り込んでですね。それにニッチかもしれないけど、そこに特化したクラスターからちょっとECOSYSTEMにっていうことですね。

南場智子

展開するというこれが現実的じゃないかなとあと、人材の流動性を圧倒的に高める必要があるということで、これは慶大でもできることがたくさんあると思います。ええそうですね。あのとにかく起業ってそんなに当たり前特別なことじゃないですよという。大企業で勤務した後に起業やスタートアップに転職する人も珍しくなくなったし、卒業時の起業やスタートアップも当たり参加も当たり前になってきたねということですね。

南場智子

そういう、そして大企業もですね。中途採用からの幹部登用を格段に増やして、とりわけスタートアップ経験者をハングリーに採用して社内で躍動させている。そういう状況をつくるべきだと思うんですよね。それで文化的にもさっき言ったように、いきなり世界と比べると企業ってのは身近じゃないんで、私たち経団連にもそれから他の経済団体にも起業家がたくさんいますので、教育現場にはあっと出ていってですね。

南場智子

企業と面白いよっていうようなことをですね。どんどん展開していくべきかなというふうに思いますし、日本の教育はやっぱり基礎的な演算とか記憶っていうことをやらせる。コンピューターにリプレースされることを一生懸命教えているというところからあんまり変わってなくて、人が夢中にならないことに夢中になる。

南場智子

その姿勢を大事にするっていう教育にまだ慣れきっていないので、そこはやっぱり初等教育から含めてですね。大きく変えていく必要があるというふうに思います。そしてですね。これスタンプ台じゃないという人はあまりいないんですけど、これ一番大事だというふうに認識してくださいねっていうことをちょっと国に迫っています。

南場智子

そして、各省庁をまたがって官民挙げてやらなきゃいけないんですが、省庁だけでもこれだけはほかにもありますけど、代表できるものを出してもですね。たくさんの省庁にまたがって施策を推進する必要があるんで、どっかの力強い司令塔で目標にコミットしてしっかりやっていただきたいなということをお願いするします。

南場智子

ここでもう本当に38ぐらいの項目の施策を出しましたけれども、これは現場のギャップなんですよね。目標を漏らさずに進めていくと、また違うギャップが現れてたり、あるいはここがギャップだよねと思ったとか、意外と問題なくなったよねってダイナミックに変わっていくんですよね。

南場智子

それを見て通年に目標を達成するために重要な施策をダイナミックにとっていく。司令塔が必要であるというふうに思います。そして最後にですね。景気の先行き不透明ですんで、いろんなことをアメリカでももうウォールスリージャーナルもニューヨークタイムズもどうなるんだってかなり議論をしていますが、スタートアップバブルもですね。

南場智子

いつはじけるんだと結構もうクロスオーバーとか大きいなって言うんですかね。えーピーファンドとかちょっと引き始めているところはあるね。まだありよう潤沢ですね。ただどうなるんだってあるんですけど、ただですね。景況感にかかわらず、これ1次の何て言うんですかね。

南場智子

ノリでやらないでくださいと国家にとって非常に重要なことなので、あの景気に何があっても絶対続けてくださいねということを言ってます。これはリーマンショック2008年ですけど、この前後にやっぱり非常にいい企業がアメリカで生まれているんですね。で、日本はリスクまでバーッと引いてしまいました。

南場智子

アメリカもかなり引きましたが、結構良いところを支えて多分リーマンショック前後で120ぐらいですかね。ユニコンが出てますんで、日本はこの期間前後ですと1社じゃないでしょうかね。ですから、そこで差が出るんですよってことを肝に銘じてですね。

南場智子

これから何があろうとお願いしますってことが小企業さして終わったということです。はい以上です。

竹中平蔵

はいありがとうございます。改めて長さんの先生経団連自身自体もそこを強いこう場所を公開にさせていただきましてありがとうございます。本当に10倍掛ける10倍100倍になるわけですので、非常に大きな希望を感じると同時に同時にですね。これってこれ南場さん自身がおっしゃってましたけども、全部古くて新しい問題なんです。

南場智子そうなん。竹中平蔵

ですということなんですそうなんです。それを考えると、すごい希望があると同時に今までできなかったんだからどうなるんだというちょっと絶望的な思いもあって、これで本当に全部やらなきゃいけない38項目挙げられましたですね。ちょっと一つ一つの問題について、ラマさんのお考えを伺って、あと私は今日25ページにですね。

竹中平蔵

全部のそれぞれの何かトリガーみたいなのを書いてくださったので、これは大変役に立ったなというふうに思うのですが、まずですね。そのよく言われるこれはみんな政治家の方好んで使いますけど、アニマルスピリットですよね。それがなくなったと起業家にも若い人にもアニマルスピリットがなくなって留学しないしたくないとか、起業したくないとか、これは一体どういうところから来ているんですかね。

南場智子

どうなんでしょうか。あのね結構だから人事の日本だけではなく、人事院ってハングリーにお金持ちになりたいということよりも、世の中のために貢献したいっていうこれって悪いことではなくて、やっぱりスタートアップって社会課題解決に一番解決活躍していて、例えばアメリカで本当に医療制度とか社会保障制度って本当にアメリカは根深い問題があるわけでどう直していいか分かんないような状態。

南場智子

本当にどう直していいか分からないよねっていう時の表現がですね。もうこれまでありとあらゆるスタートアップが挑戦して玉砕してるくらい難しいんだよっていう言い方をするんですよ。すなわちスタートアップってのは、社会課題を解決するっていう位置づけも非常に大きいんですよね。

南場智子

だから何て言うんですかね。私は経済的成功にハングリーになるっていうのは決して悪いことじゃないし、そういう人も応援したいですけれども、それにあまり装飾的に粗食っていうんですよ。小食系ってんでしょうか。関心がなくても、世の中を良くしたいとか、人々を幸せにしたいっていう気持ちでもどんどん頑張れると思うんですけどそうですね。

竹中平蔵

だから社会的な課題を解決するというのは、いわゆる株式会社でもNPOでも同じそういう意味で同じ共通のものを選んでわけですのでね。そういう思いをやっぱり社会全体として大切にしていくんだと思うんですが、それにしてもやはりものすごい世界がグローバル化されて、そして海外から学ぶべきことというのが従来以上に増えている中で、留学生が増え少なくなっていて、英語の能力が云々たんで、これに対して例えばそれを文部科学省に期待していると思うんですが、例えばどういうことかとか、そういうお考え

竹中平蔵

はありますですかね。この問題に関して。

南場智子

一つは私は教育の問題ともっと大きいと思っていまして、ただこの問題も古くて新しくてそうです。日本の教育の問題とか、初等教育からこうなってますよねっていう話をさっき言ったように、国語、算数、理科社会、今ちょっと英語ってなって基本的には記憶便座じゃないですね。

南場智子

基礎的なね。そこにちょっと探求が必要だったら探求の時間とかね。ちょっとコンピューターに例えるは大阪ってなくて、上のアプリの上に乗っけるものが増えてる程度で。

竹中平蔵はいはいはい。南場智子

私OSをひっくり返すべきだと思っていて、探求が本当に一番重要で、そのために国語算数とか必要なことを学ぶっていう風にひっくり返すべきだと思ってるんですけど、そんなこともまさに古くて新しくて誰もがずっと言ってるに変わってないので、私は一つは外国のショックっていうのをちょっと期待してまして、最近でもボーディングスクールとか大学とか日本に進出するところ増えてきてるんで、とことんそういうとこを増やしていくっていうことはあると思うし、さっき言ったアジアに限らないけど、世界中の起業家が東京

南場智子

で起業し、ベンチャーキャピタルも呼んでくるっていう風にとにかくどこの国にいるか分からないような場所ができるっていうこととは、その場所からエネルギーを日本人はわりと影響ちゃんと受けてくれるんじゃないかなと。

竹中平蔵

なるほど。なるほど何かそういう意味ではスタートアップ特区みたいなそういうようなイメージがね。一つなるのかと思いますよね。それに関しては一つ。実は安倍内閣の最初の成長戦略が産業競争力会議で三木谷さんが面白いこと言っててですね。大学入試を全部TOEFLにTOEFLにしろうんうんと。

竹中平蔵

そうすると高校生TOEFL勉強しますとソフト。高校の英語の先生に先生何て取ってんですかと聞かれて、そうすると教育者全体のレベルが上がるとか、かなり。

南場智子

ちょっとと思いますね。英語の問題は大きいと思いますし、イギリスすっごく面白いことやってまして、今年5月から始まってますよね。何でしたっけ。はいポテンシャルINDIVIDUALVISAルーターで世界の大学のランキングトップ50の欄。大学の卒業生は無条件に入れるんですね。イギリスにね。

南場智子

そういう何て言うんですかね。例えば、自分たちがそのレベルを高めるのはあるけど、そうしたくなるような環境を作るためにも、もっとハイハイポテンシャルちょっとこの考え方はいやらしいかもしれないけれども、日本で起業してくれそうなリーダーシップを振るってくれそうな層っていうのを大量に連れてくるぐらいのでできないんですかね。

竹中平蔵

うん何かそれがまさにこの中でもおっしゃってですね。やっぱりその企業に対してフレンドリーな社会にしていくということで、フレンドリーなにするということの一つの例として、ストックオプションの問題を生あげておられました。同時に、まさに言われた税制の問題もそうだし、金融の問題もありますよね。

竹中平蔵

金融の問題もとにかく何かやろうと思ったら、必ず個人保証を取られてね。個人保証でマンマンがいて失敗したらですね。退出コストがものすごく高いんですよ。1度失敗すると日本の破産法制厳しくてですね。どうしようもない中で、芋づる式にかなりたくさんのことをやらなきゃいけないという風になるんですけども、その中でこうフレンドリーなシステムにしていく中で、特にこれは経産省とか法務省とかだと思うんですけども、生さんが特に期待しておられることってのはあり

竹中平蔵

ますでしょうか。

南場智子

そうですね制度的に一つは調達はあるかなと思っ。

竹中平蔵て政府調達。南場智子

んで米国もですね。古くからですね。本当にオラクルとかデルとかの時代からなんですけど、結構ペンタゴンとかアメリカ政府からの調達っていうのは非常にそのスタートアップ育ててるんです。今もテスラとかで補助金とかよりもやっぱり事業で育ててやるべきだ。育てるってのを本物だと思っていまして、そこ日本語で何かね。

南場智子

調達3%とか言ってる0208とかなってるのよく見るとですよ。その等級制度ってありまして維持されてるんですよね。それで創業何年とか売上幾らとかっていうので、何体以上じゃないと3,000万円以上のなんとかはっていう3%という目標を掲げていて、その等級制度そのままって自己矛盾じゃないですが、魂入ってないじゃないです。

竹中平蔵かとですね。南場智子

各省庁が調達するのに、各省庁に対してはその目標は全く割り振ってなかったりとか、やる気はないんだけど、やったふりしてるだけっていうことを今まで多くてさっきいうだけの戦争おっしゃった。もう古くて新しい方言って本当にそうで、この38の項目新しいことの一つもないんですよね。

南場智子

みんなで言ってることなんですよで、今回動かさなかったらもう恥だと言う。気合いでやるとあともう一つ大きいのはやっぱりストックオプション大きいですよさオプションプールどんどん調達してバリュー上げてくじゃないです。だけど、プールってその価格行使価格がそのこのプールでは幾らって決まってそこから配っていくっていうことができるので、入る人にとって非常にインセンティブといい、インセンティブになるんですよね。

南場智子

ところが、日本の場合はそうすると信託型といって非常に複雑になって大変に企業が理解するのが時間かかります。是非弁護士コストがかかりますし、社員への説明コストもすごいんですよで、そういうのが市場から時間を企業家が市場やプロダクトに向かう時間を奪っちゃってるんですよね。

南場智子

それはそう。ちゃん残念です。DELAWARE法ってやっぱりよくできているん。

竹中平蔵

だと思いますよね。話そうね。アメリカの各州によって商法が違います。会社法が違いますから、そこがこういい意味で各州が争っていい法律を作っていて。

南場智子

シリコンバレーにある会社もほとんどIT系を全部デラウェア大。

竹中平蔵

ですよね。それとの関連ですけれども、もう一つは金融の話がですね。やっぱり非常に大きいような気が私はするんですね。特に今、先程最初に挙げたアメリカで非常に大きくなっている企業というのは、日本とやっぱり決定的に違うのは、日本は設備投資有形投資で伸びてきたとで、彼らは無形投資向け資本に対する投資で伸びてきたというのが、これは今の内閣もみ消し男の話を要約し始めているんだね。

竹中平蔵

はい出るんですけども、その時に無形資産に対しては銀行は担保が取れないから、融資しないとか。

南場智子

そうなんですよね。あります。ちょっとずつ変わり始めてますけど、担保なしでリスクを評価できないんですよね。だからなかなかトップはやろうって言っていても、現場を動かないような状態ですね。大なのにメガバンクの。

竹中平蔵

だからなかなかフレンドリーなことをやるっていうのはすごい重要なことなんですけども、どこも壁が多くてですね。特に税制のことでだいぶ御苦労されたと思うんですが、前者はやっぱり難しいですか。

南場智子

そうですねお経団連もちょっとそこはガードが頑張ってちゃいけないんですけれども、踏み込みきれなかったところがあり。

竹中平蔵

ます。恐らく、自民党の与党の政治の体系の中でいうと、与党の自民党の税制調査会ってのはある種奥の院でですね。なかなか踏み込めなくて、私は小泉内閣でその法人税の引き下げっていうのをやったんですけども、その時、わざわざ総理がですね。党税調の会長のところにそういう議論をさせてもらいますよって挨拶に行ったっていうエピソードがあるぐらい。

竹中平蔵

そこは非常に強い権威を持ってて。だからそこはしかし税制こそこの国の形なのでそうなんですねね。そこはやっぱり長期的な組み込まなきゃいけないと思いますですよね。もう一つですね。やっぱりこの中での教育にも関連するんですが、大学の役割というのが多分非常に重要だというふうにお金になっていると思うんですけども、その大学私も大学に長くいましたけども、長く何も変わってませんね。

竹中平蔵

大学についてこれはまさにこれも文科省なんですけども、どういうその改革のやり方が一つの変革にのトリガーになっていきます。

南場智子

そうした中、教育の専門家ではないので、あくまでスタートアップの観点からいうならばと言うしかないんですけれども、やっぱり例えばケンドールスクエアボストンのMITハーバードを見るとですね。今日、俺たちが産業界にもっと大胆に出ていって、5日間のうち1日は週に2つか働いてください。

南場智子

そのうち1日は産業界に出ていって5日も払いますから4日だけ仕事してくださいと、これは1日は産業界に出てて何らかのことをやってくださいって言うかね。そういう非常に現実的にコントリビューションをさせてさせるようなメカニズムをつくっているんですよねでそういうこともう一つありますけれども、日本の場合はとか結構中にいるのとあと結構何て言うんですかね。

南場智子

学部の区切りで非常に学部の区切りでイノベーションは起きないじゃないですか。そこがやっぱり一つあるのかもしれないですね。だから、東大は結構起業家輩出し。

竹中平蔵

そうですね。ここのところ、東大の子、特にあの松井裕さんなんかを中心としたあのグループとか非常に目立ってきていますよね。で私、やっぱ一つ思うのは大学に入って思うのはどの大学も国から補助金をもらっているんですよね。

竹中平蔵

そうなって補助金をもらってる間はやっぱりそんなふうに真剣になれなくてですね。だからあれを減らしたら。

南場智子

私なんかそんなこと言うと怒られちゃうんだけど、やっぱり似たような大学。

竹中平蔵それが。南場智子

もっとうちはこれなら世界で戦えるというところに集中して。

竹中平蔵

なんですよね。実はどの国も大学には政府がお金を出してるんですが、お金の出し方が東大だから、いくら京大がその3分の2で幾らとかっていう出し方ではなくて、競争的研究資金というんですね。いいプロジェクトだった立ちますよと何かそういうふうにも変えていくしか多分。

南場智子

方法はない。日本も少し始まってますよね。

竹中平蔵

それは始まっているので、その程度がものすごく限られそうで、ここもだから福田新しいけども、やっぱり変えなきゃいけない。

南場智子

ものだからね。全部つながってるんで先生だから何か私笛を吹いただけでどうしたらいいのかね。

竹中平蔵

平野やあとおっしゃったようにね。今ね。これらの問題があって、米中対立があってウクライナがあって、地政学的に非常に大きな勢力図の塗り替えが行われていますですよね。このチャンスを捉えて日本東京ですね。日本を大きなそのスタートアップの期にすべきだという発想をものすごく重要だと思うんですよね。

南場智子

にシンガポールとソウルが頑張ってますから。

竹中平蔵

ね。ああそうなんですよ。

南場智子

劣後してますよ。

竹中平蔵

今そうなってますよね。こんな一つとっても、シンガポールはもう何の規制もなしに一息入れると日本はまだグズグズグズグズやってるということになると思いますし、そこはやっぱり例えばシンガポールの場合は言葉のバリアもないし、人のバリアもないで、そこでもうつが人材の流動性の話をまたされましたけども、労働市場の話があるとで、労働市場についてもいろいろ改革をずっとしてきたはずなんだけれども、まずそういう風に言っていませんですね。

竹中平蔵

冒頭でですね。ベンチャーキャピタルの話があったんですけれども、政府が見るよりもベンチャーキャピタルが見る方が明らかに見る目があるん。

南場智子だと思うん。竹中平蔵

です。それはもう間違いないんですよねとかそうで、日本でベンチャーキャピタルの存在感がそれほど大きくないのは、投資すべきベンチャーがスタート。アップが少ないからなのか。ベンチャーキャピタル自体に問題があるのか、それはどうなんですかね。

南場智子

鶏卵だと思うんですね。それはで実はベンチャーキャピタルJBAっていう組織がはいはいはい。日本のベンチャーキャピタルが集っていまして、大変によく頑張ってますね。だって、過去10年でここまで持ってきたわけですから、彼らが立役者なんですよ。ですから、彼ら私はエンブレイスするって言うが、本当に感謝してるんですけれども、ただ日本の場合はですが、お金の出どころが機関投資家じゃなくて、金融機関とあと事業会社なんですよね。

南場智子

新聞がやったら送ってCBCっていうのはほぼそうですよ。全部だよね。90%ぐらいはですね。やっぱりサラリーマンがやってるんですよ。広報するんで自分が担当してる時にロスを確定したくないとかそういうですから、あと自分の親会社のためにやってるわけなんで、本当のスタートアップを大成功させるんだっていうのとちょっと違うアジェンダを持っている人たちが多いんですよねんで、アメリカ側は多分67年ぐらい前に志布志に対する大バッシングっていうかかなり批判が起きてどっち向いてんだとし、VC

南場智子

の人たちを本当にボードに入れたいのかなんてことを著名な投資家たちが言い始めて、それでかなり志布志肩身が狭くなっているところあるんですよ。日本は今は志布志のお金がなくなると、お金の出どころ事業会社がほとんどですから。だからそんなことが言えない状態なので、そういった意味で私はワンランクここまでせっかく持ってきていただいた独立系も育っているんですね。

南場智子

会社が本当にグローバルにも頑張っているとか、それをもう10倍にしていかなきゃいけなくてで、そのためにはやっぱりグローバルのキャピタリストは来なきゃだめですね。お金だけじゃなくて。

竹中平蔵

なくてそうですね。だから、ベンチャーキャピタルの経営リソースそのものが少ないたりというそう。

南場智子なんです。竹中平蔵

よね。そこはもうおっしゃるとおりなんだと思います。あとですね。ぜひ受かってくださいしたいのは、このベンチャーベンチャーっていうかスタートアップがあるというと、日本でもできてきたんだけども、それが非常に小さく、そうすると海外に出ていかないで小さな成功に満足してしまってですね。

竹中平蔵

っていう話はよく聞こえるんですが、そこは何なんですかね。

南場智子

とはね。東証が非常に上場しやすいですね。世界一上場しやすい国じゃないですか。

竹中平蔵

日本そう言いますね。

南場智子

それとあとそれなのとあと事業会社のお金とか金融機関のお金を預かっている。VCとしてはそういう状態である。ならば早く離隔したいっていうところがあって小さい徐々に誘っていくっていうのがあるのとあと大きい。何て言うんですかね。300億調達とか1,000億調達って日本じゃできないんですよ。

南場智子

アハハハハそれそれだけの規模感のを支えるリスクマネーが日本にないんで、そうなったらもうグローバルオファリングしかないんですけど、グローバルオファリングができる。それを誘ってるVCや証券会社も少ないのと後、起業家もそれができる人はすごくまだ少ないんですよ。そうするとこうもっとビッグになってから上場しようっていうここをつなぐ資金もないラインっていうか不足してますよとうん。

竹中平蔵

例えば紙パックのようなものを作ればですね。せっかく何も作れば、その目利きができるところさえ出て、別にニューヨークでもいいし、シンガポールでもいいんですけども、そういうところで比較的そういうグローバルなオファリングがグローバルオファリングとは言わないのか。

南場智子

ひとつあります。

竹中平蔵

ね。ありますんでね。それは若干切っ。

南場智子

た一つ若干期待していいと思うんですけど、ただアメリカでスパッって種となっちゃったので、ベネットどうなるのかなって。日本の今後ね。そのまま進むかどうかっていうのはちょっとわからないですね。

竹中平蔵

あと、イスラエルなんかに行った時にですね。非常に興味深いと思ったのは、上場することを必ずしも目標にしていないとね。むしろ自分が大きくしてで、結局GOOGLEや高いな買ってもらえばいいそうで。

南場智子

日本も何故かIPOしか出口がないっていうのは問題で、大企業がもっと選んですればいいんですよ。で大企業って何か突然海外のでかい会社を買ったりするのに、日本のスタートアップを買いあさってなくていいとこ張るからってセールスしたいんですけど、一つはだけどあれですよね。

南場智子

日本のスタートアップを買うという意思決定って経団連ぐらいの企業ですと事業部長クラスの意思決定になると思うんですけど、それに今非常に会計制度で日本の会計基準的にやっぱりずーっと何て言うんかのれんの償却が。

竹中平蔵入っ。南場智子

てくるんですよ。SAASですとですね。大丈夫なんですけど、ですから、毎年毎年長きに渡ってですね。のれんの償却の負担ていうのを教えてしまうっていうのが会計基準。ちょっとそこは一つのネックになっていて。

竹中平蔵

会計基準の話も大変ややこしい事情が幾つかあると思うんですけども、IPASSの場合はのれんが発生しないということ。

南場智子

で発生しないので、ただあれですね。減損テストってのは毎年行って。

竹中平蔵ますけど。南場智子

ね。勝田会社をねちゃんというかしてない場合とか、事業をうまく行ってない場合は減損。

竹中平蔵

一気に減損させなきゃいけないわけですよね。ただ、ロレーヌって無形資産に直訳していて、順次償却していくことではないと、あの。

南場智子

重さはないですられない。

竹中平蔵

ですよね。ただ、IPASSをヨーロッパはまた違うやり方をたしか取ってますよねで、その中で日本がそれでも別に他の国は安くないっていうのは多分そう。別の自由も大きいんですかね。

南場智子

やっぱり企業が内部で作りたがるんですよ。

竹中平蔵いわゆるでね。南場智子

でこの議論もずっと経団連でこの手の話をしたってわりとよくスタートアップの話してんですけど、2019年にはオープンイノベーションというか、大企業がスタートとどう付き合うかって話をしていて、結局は自分達でやるっていう考え方。でも、これは今回はすごく違って大企業と考えを自分たちを超えていく企業分を作るんだっていう意味なんで違うんですけれども、そういう意味でもうちょっとやっぱり自社の中でっていう気持ちは非常に大事な。

竹中平蔵

時代ですよね。それをなぜと言われるのかということを考えると、やはりそこに雇用制度がある。

南場智子

ものですよ。トップがなってずっと生え抜きと一緒ですよね。

竹中平蔵

雇用制度があって、前に人材の流動性が高まっていないと。

南場智子

その会議のメンバーも100%生え抜きだっていうか。

竹中平蔵

生産性にはその通りだと思います。どうぞやってます。そういうことからいうと、最初の話に戻りますけど、全部が網の目のように全部絡まっていてですね。だから相当コンプにへん渋な仕組みを作らないと、この問題はなかなか解決できないということなので、そこでその辺渋なということで、ちょっと25ページの情報を見せていただけるとありがたい。

南場智子でます。竹中平蔵が、はい。南場智子

はい。これですね。はい。

竹中平蔵

これなんだと思うんですよね。これをこれをどのような形で進めていったら良いのかと文部科学省には教育改革の大学教育をやってもらう。厚生労働省にはやっぱり労働政策人材の流動化無償は政府調達それと税制。これも全部ここに書かれてますよね。

竹中平蔵

で計算書は産業振興と海外支援で金融庁金融内閣規制デジタル庁手続、これものすごく整合的にやってるか何か見てると思うんですよね。これを誰がどういうふうにやっていくかってそこで司令塔だと教わったんですよね。で、その司令塔を作るやり方をこれから経団連でも中でもしっかりと議論をしていただいて、それで政府にも考えてもらわなきゃいけないんですが、一つぱっと浮かぶのはさっき言ったスタートアップ5カ年計画みたいなのを作って、その中アップ5カ年実現するよう

竹中平蔵

な政策主体を作っていくとうん、それがちょっと安易かもしれませんけれども、現実的かなというふうに思うんですけども、そういうことはお考えになってますか。

南場智子

その実は私は行政をどうやって動かすのか、それほど知見がないので、ぜひそこは政府自らも考えてほしいなと思いますし、あのーただ何て言うんですかね。非常にこうファッションのようにというか、幸にものとしてやってほしくないっていう本当に実効を上げるために必要なことは全部やるっていうようなここに書いてあることを書いてないことにかかわらずですね。

南場智子

そういうするにはどうしたらいいんですかね。やっぱりそういう大臣は少なくても必要なんじゃないですかね。

竹中平蔵

そうですね。今度、経済安全保障の担当大臣を作ったわけですから、スタートアップ促進の大臣を作ると、要するに日本の役所ってのは省庁の設置法でも厳密な縦割りになってますので、その縦に横軸を通すという総務大臣の大臣が必要になってくるんですよね。

竹中平蔵

その大臣がいるのが、実は内閣府なんですが、どうしても内閣府私も内閣府の大臣をやらせていただきましたけれども、内閣府の大臣というのは、他の省庁に対して物すごく遠慮せざるを得ないような場所にある。

南場智子

そこ総理のリーダーシップです。

竹中平蔵

おっしゃる通りですよ。だからもう総理総理クラスを例えばですけど、私は勝手に思いますけども、これは菅すが元総理に前総理にやってもらったらすごくいいかもしれませんね。内閣府の担当大臣で総理経験者が内閣府の規制改革の担当大臣になった事例ってあるわけですよね。

竹中平蔵

橋本龍太郎さんが総理を辞めた後、規制改革担当大臣になられて、そんなやっぱりちょっと今までとは違うお家芸の仕掛けがね。必要で、これをやって5カ年計画をつくって、そういうそれこそ総理副総理クラスの人がそれをこう言ったらば、そしたらやっぱり初めて変わると思うんですね。

竹中平蔵

で、そのためのあのこううんプログラムは、この生さんのところにも全部書かれているわけですので、そういうのをぜひ期待したいと思うんですよね。

南場智子

こうあるのみですよね。本当にこれに似たものが本当にたくさん出てるんで、もう実行あるのみでしか。

竹中平蔵

ないですよね。ただ、そこは本当に政治のリーダーシップに期待をしたいということなんだと思います。あのー、さっきいろいろおっしゃった中でね。もう一つ大変印象的だったのは、アメリカではリーマンショックのときにもうものすごくたくさんのスタートアップが出てきてる。

南場智子

そうなんです。いいとこ生まれてますよね。

竹中平蔵

だから結局には実は経済が悪いときというのは新しいことができる。非常に大きなチャンスなんですよね。日本でも実は1914年15年第1次世界大戦があって、それで戦争景気で日本はよくなるんだけど、1920年代になって経済は悪くなるんですよ。そのときにものすごくいろんな企業が出てきてるんですよ。

竹中平蔵

実は例えば松下パナソニックとか日立とか元気は全部。この頃で日産の前身であるダットサンが初めて試作の車を作ったのも、この1920年代なんですね。だから今はそういう時期だと捉えて、こういう時期だからこそ、新しいチャレンジをするというのは、すごく歴史の教訓からも意義あることだと思いますですよね。

竹中平蔵

そういう意味ではものすごく重要な問題提起をしていただいて、これは本当にちょっと御一緒にですね。政府にも働きかけてぜひお願いね。いやいや、そういうのをね。この5カ年計画を実行する再生をつくっていくと、本当に日本の経済は10掛ける。10で100倍になるチャンスがあるんだと思います。

竹中平蔵

あのーさあ、そういうのを踏まえまして、難波副会長がお考えになるスタートアップエコシステム共化に向けて重要なこと。3点をあげていただきたいと思います。

南場智子

はい。それではですね。まず最初にあのー、これは本当に1時の流行りもんじゃなくて、日本経済の浮沈がかかる最重要テーマと認識して目標にコミットして実行あるのみですね。必要なことを全部というか。私は普段はめりはりが好きなんですけれども、今回ばかりはとにかく全部実行して網の目を全部直していかないといけないので、それを何とかやっていこうよということですね。

南場智子

2つ目はですね。あのースタートアップエコシステムもグローバル競争ですので、ぜひ国内に閉じずにオープンなエコシステムを目指してほしいなと、日本人による日本人のための日本のエコシステム。ではまた同じガラパゴスになってしまうので、あの頃は本当にオープンにやっていかなきゃいけない。3つ目は今先生もおっしゃってくださった。

南場智子

ケーキにかかわらず、やり抜くんだと非常に重要なことだので、そういう肝に銘じてやっていこうということです。

竹中平蔵

はいはいありがとうございます。これ今までライブ議論をしてきてできなかったんだということをどのぐらい深く受けとめるかだと思うそうなんですよねで、私は成長戦略会議でナンバー委員の話を伺ったときに、これ全部無理だよなとかで何か戦略的なアジェンダが必要だなというふうに思ったんですが、いや、しかしこの問題はちょっと違うとそういうこと言っていられない状況なので、非常に根本に変粒な改革を行うと、その目標として10掛ける10なんだとそういう

竹中平蔵

問題提起であったのかというふうに思います。ぜひ引き続きですね。これはやっぱり長さみたいに発信力のある方にずっと言い続けていただくことがすごく重要だと思いますので、御指導下いやいや、我々も微力ながらぜひサポートさせていただきたいと思います。

竹中平蔵

はい。今日はどうもありがとうございました。

南場智子

ございました。私。

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